- 枕中記
- ちんちゅうき【枕中記】中国, 唐代の伝奇小説。 沈既済(シンキセイ)(一説に李泌(リヒツ))作。 800年頃成立。 盧生(ロセイ)が趙の旧都邯鄲(カンタン)で道士の呂翁(リヨオウ)に会い, 思いのままに出世できるという枕(マクラ)を借りて寝たところ, 栄達・栄華の一生を送る夢を見る。 目がさめると, それは宿の主人の炊(タ)く黄粱(コウリヨウ)もまだ炊き上がらない間のことであり, 名利のはかなさを知る。 ここから「邯鄲の夢」「邯鄲の枕」「盧生の夢」「黄粱一炊の夢」などの語が出た。 別名, 呂翁。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.